リスケジュール

融資とリスケの種類

リスケジュールとは、金融機関と交わした債務返済条件(約定返済)の返済が困難となった場合、金融機関(銀行・信用金庫等)に借り入れ条件を変更することを言う。
リスケを行うことによって、元本の返済を猶予するなど、一時的なキャッシュフローは改善するが、リスケ後の金融機関からの再融資は絶望的であるため、詳細な事業計画のもとでリスケジュールを検討すべきだろう。
つまり、実現可能な事業計画書を作成し、リスケジュール後に返済が止まることがないような返済計画書を提示・説明することが求められる。

○融資の種類
・信用保証協会付融資


・日本政策金融公庫融資
・不動産担保融資
・銀行プロパー融資

○リスケの種類
・元本返済停止型
 一定期間にわたり元本の返済をストップし、利息のみの支払にするタイプです。
当初の返済期間を変更する方法や、返済期間を変更しないで据置後に返済額を増額
する方法があります。

・元本返済減額型
 一定期間にわたり元本の返済を減額するタイプです。
減額後に当初の返済額に戻す方法(返済期間変更)や、減額後に返済額を増額する
(返済期間非変更)などの方法などがあります。

・資金繰り円滑化借換保証
 信用保証協会の保証付き融資の借り換えや保証協会の保証付きの複数の融資の一本化等を促進することにより、中小企業の月々の返済額の軽減等を推進し、中小企業の資金繰りを円滑化するための制度があります。それが、借り換え保証制度です。
「緊急保証による債務を借り換える場合」や「一般保証やセーフティネット保証又は中小企業金融安定化特別保証による債務を借り換える場合」に利用できます。

信用保証協会代位弁済

リスケジュールのフロー
信用保証協会の代位弁済のフロー 無担保
信用保証協会の代位弁済のフロー 不動産担保
信用情報機関の交流

○金融検査マニュアルによる格付け

□正常先

業況が良好であり、かつ財務内容にも格段の問題がない。

■要注意先
※要管理先

金利減免、棚上、貸出条件に問題あり、返済履行状況に問題あり。
財務内容に問題がある債務者、今後の管理に注意を要する企業。


債務超過を5年以内に解消できるか、計画書があるかどうか。

■破綻懸念先

実質債務超過の状況、業況が著しく低調で貸出金が遅延状態
過去延滞なし、支払い中であっても元本返済に長期を要する企業。

■実質破綻先

法的・形式的な経営破綻の事実は発生していないものの
深刻な経営難、再建の見通しが立たない状況。
多額の不良債権を内包、返済能力に比して明らかに過大な借入金が残る。
元金または、利息について実質的に長期間滞納している債務者。

■破綻先

破産・精算・会社整理・民事再生、取引停止処分などの法的・形式的な
経営破綻の事実が発生している。

 

○リスケジュールを実施した場合の金融機関の格付けについて
「要注意先」 ⇒ 金融機関が融資できる限界
「要管理先」 ⇒ リスケジュールを行った場合の基本的な区分
「破綻懸念先」⇒ 金融機関内部での回収優先区分

○リスケジュール事前確認事項

  • 5年以上に渡って、赤字で決算を組んでいる
  • 社長から会社への貸付金が多額になっている
  • 直近3年の事業年度で役員報酬を改定していない
  • 税務調査を今までほとんど受けていない
  • 自転車操業で何とか運営している
  • 長い間、税理士の先生にお世話になっている
  • 現在、融資を受けている借入金の金利を把握していない

以上の項目に3つ以上該当する事業者の方は当社のセカンドオピニオンサービスを受けることをお勧めします。

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